ウッドショック
2023.08.17
こんにちは!
LIFEHOUSE広報の西川です🙌✨
コロナ禍でお家づくりを考えたみなさんにとって不安の種となているのが「ウッドショック」。2021年の春ごろから話題になっているので耳にいたことがある方は多いと思いますが、実際どういった現象なのか、そして躯体的にどんな影響がでているのか…
今回のLIFE COLUMNで解説しますので、お家づくりの参考にしていただければと思います🙂
ウッドショックとは、新型コロナウイルスの世界的流行に起因する、輸入木材の価格高騰のこと。
ウッドショックが起こった背景には、そもそも国内の住宅建築が安価な輸入材に頼りきってしまっていたこと、それに伴って国内の林業が衰退してしまったことなどがあります。
ですが、ウッドショックの直接的な原因はコロナ禍の影響で輸入木材がなかなか入ってこなくなったことです。
日本ではアメリカ・カナダ・ニュージーランド等から木材を輸入していますが、最大の輸入相手アメリカではコロナ禍を受けて郊外に戸建て住宅を建てる人が増えたといいます。アメリカ国内での需要が高まれば、輸送費などに余分にかかる輸出分が減らされるのは自然なことです。
さらに、いち早く感染拡大を抑え込んで経済を立て直した中国は、もともと木材の輸入国としても世界最大規模の市場です。中国では経済回復にともなって建築需要も一気に増えたため、世界で生産される木材の多くが現在は中国向けに出荷されていると思われます。
また木材を海外から日本に輸送する際に必要な「コンテナ」の不足もウッドショックの原因の一つとされています。
コロナ禍でステイホームが広がったことで、ネットショッピングなどの利用が増加。物流が活性化し、世界的なコンテナ不足が発生しています。木材を運ぶコンテナが不足していることで、なかなか日本へ木材を輸送できない状況が続いているんです。
こうして日本に入ってくる木材が少なくなっているわけですが、需要が供給を上回れば、どうしても価格が高騰していまいます。国内の建築需要はむしろ増えているのに。木材は十分に入ってこないし値上がりが止まらない。この状況を、ウッドショックと呼んでいるのです。
ここでウッドショックによってお家づくりにどんな影響があるか説明していきましょう。
建物価格の値上げ
ウッドショックによって木材が値上がりする一方なので、ハウスメーカーとしても必然的に建物価格を上げざるを得ない現状です。
値上げ幅は各社まちまちだと思いますし、住宅の規模にもよりますが、すでに200万円以上価格を上げているハウスメーカーも。今後も価格が変動する可能性は高いと予想されています。
木材輸入や設備納品の遅れによる工期延長
会社によっては値上げのみにとどまらず、木材自体が入手できないために工事が遅れているところもあります。また、「ウッドショック」と言ってはいますが、木材だけでなく設備関係の納品遅れもコロナ禍の影響を受けています。
例えば国内メーカーがアジア各国で製造しているトイレやお風呂などもその対象。現地でロックダウンが行われると工場が稼働できず、納品が間に合わない状況になっているのです。
工期が延びるということは、単に住宅の引渡し日が延びるということだけでなく、つなぎ融資の期間や賃貸に住んでいる期間が延びるということでもあります。2ヶ月3ヶ月4ヶ月と遅れていくと、つなぎ融資の利息や現在の住居の賃貸料がかさんでけっこうな負担になるところが痛いところです。
「ウッドショックがいつまで続くか」というのを明確にお答えするのは難しいですが、ワクチン接種と経済活動の再開が進んで、以前に近い生活が戻ってきているアメリカみたいな状況になるまでに、日本はもうちょっとかかると思っています。
「じゃあ、ウッドショックが落ち着くまで家を買うのは待とう」というのも一つの考え方です。
ですが、お家づくりはそれぞれのご家庭のタイミングが大切です。
家族の歴史の節目を迎える、今住んでいる賃貸に不満があってもう耐えられないなど、お客様それぞれに「今ほしい」理由があるときがタイミングだと思います。
ただ、その上でウッドショックをどう考えたらいいかとお悩みなら、早めに動いたほうがいいかもしれません。というのも、木材の価格はまだしばらく上がり続けることが予想されるからです。
だったら少しでも建物価格が安いうちに建てたほうがいいし、先延ばしにすればするほど賃貸に家賃を払うのももったいない。
ウッドショックを抜きにして考えたときに「今」という決断ができる人には、早いほうがお得なことが多いように思います。
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