風が通る家は、
自然と一体化する家

こんにちは😊✨
住宅アドバイザーの松尾です。
前回は光の心地よさについてお話しましたが、今回は
風の心地よさについてお話していきたいと思います。
もうひとつの「通風」は、住まいのまわりの
環境を熟知していることが鍵になります。
環境に合わせて窓を計画すれば
自然に風が通る家になります。
どんな風な土地も、風が通る方向が季節によって
だいたい決まっています。どちらに海があってどこに
山があるかといった大きな
環境と、そのまわりの小さな環境。
わが家の場合は基本的に、昼間は南から北に
風が吹き、夜は逆に北から南に風が吹きます。
なので、南北に窓があれば、窓を開けるだけで
自然に風が吹き抜けていきます。南側の
窓は小さいのですが、少し開けるだけでも
家じゅうの空気が動くのがわかります。

家のまわりにも、風がどう吹くかと
いう"小さな気候環境"があります。
窓の高さや形状を工夫することでこの小さな
気候環境も利用することができます。
例えば縦滑り出し窓は、建物の壁に沿って吹く
風を取り込むことができるといったことです。
風が通ることのメリットは、夏に涼しくて
気持ちいいだけではありません。こもりがちな湿気を
とばしてくれるし、空気の淀みも払ってくれます。
現在の法律では、すべての住宅「換気設備」が
義務づけられていることからもわかるように、通風は
住む人の健康にも、住宅の健康にもとても
重要なんですね。高密度・高断熱の構造に、
熱交換機能つきの24時間換気設備。といった管理された
住まいも快適だと思いますが、私はなんとなく
ラミネート加工された家を想像してしまいます。
窓を開けるだけで自然に風が通っていく。そのほうが、
住まいも息をしているような気がします。「採光」と
「通風」をしっかりプランすることは、
ランニングコストの面でもメリットがあるのですが、
のちのちのリフォームコストの点から考えると、
水回りの位置と床も「変えない」前提でいたほうが
メリットが大きいです。
水回りの位置は、リフォームの際に変えることは
可能です。けれども、位置を変えるためには
配管を変える必要があり、ただ水道管を
延ばすだけでなく、床面の高さを変えなければならない
ケースも出てきます。
なぜなら、水を流すためには必ず勾配が必要であり、
勾配をつけるためには床下の空間が必要だからです。
ちょっと考えただけでも面倒、ですよね。私の場合も
そうでしたが、中古住宅をリフォームする際には、
水回りを含めた"間取りの大改造"を
夢想してみたりすると思います。私は水回りの移動を
ちょっとほのめかしたりもしたのですが、そのときの
設計士さんのさっと曇った顔を見て、すぐに
あきらめました(笑)。もともとの水回りの位置に、
私の暮らしを合わせるほうが簡単だったからです。

水回りの位置は、そのままにまわりの部屋の配置を
変えるだけでも改善できることはたくさんあると
思います。それからもうひとつ、あとで変えにくい
ものに、「床面」があります。
これも構造上の問題で、特にフローリングの場合は、
張り終わった後にさまざまな造作を
施すことがあるので、張り替えがおおごとに
なってしまいます。床面つながりといえば、床暖房も
そうですね。床暖房を設置したいなら、ほかの予算を
削ってでも先にやっておいたほうがいい。
もちろん、断線などの故障の際のメンテナンス方
法も考慮しておく必要があります。
こうやってまとめてみると、「採光」と「通風」に
関わる窓と、水回りの配管、床は、住まいの構造に近い
部分なんですね。リフォームの際、基礎や柱といった
構造をいじろう、という人は少ないと思いますから、
窓と配管と床も「構造」と考えておくと、
わかりやすいかもしれません。